GCCのネスト関数の実装:C++ラムダとの意外な共通点
Implementation of GCC's Nested Functions (vs. C++ Lambdas)
GCCのネスト関数がどのように実装されているかを解説。親関数の変数へのアクセスは、伝統的なスタックフレームポインタではなく、キャプチャした変数をまとめた構造体へのポインタを隠し引数として渡す方式。この設計により、コンパイラの最適化パスが特別扱いせずに済み、C++のラムダの実装と本質的に似ていることを示す。C++のラムダがキャプチャをオブジェクトに格納するのと同様に、GCCもフレーム構造体を用いる。複数のネスト関数がある場合は共有フレームを使う点がC++と異なるが、意味論は同等。WG14の提案N3884にも触れ、非キャプチャのローカル関数の標準化の動きを紹介。
GCCのネスト関数はC++のラムダの小さな意味論的サブセットに対応し、歴史的には異なるアプローチから進化してきたにもかかわらず、その実装は根本的には異ならない。