人懐こいキツネの脳に、攻撃性と関わる領域の変化
From wild to mild: Friendly foxes show changes in brain region
1950年代のシベリアで始まった、人に懐くキツネを選抜して繁殖させる実験。その子孫の脳を、攻撃的なキツネや野生のキツネと比較した研究がCurrent Biologyに発表された。注目されたのは、攻撃性を駆動することが知られる視床下部腹内側核だ。人懐こいキツネでは、攻撃回路の一部とされるエストロゲン受容体を発現する神経細胞が少ないことが分かった。環境からの圧力が短期間で脳の構造を変えうることを示す成果だという。
「それらを活性化すると、マウスは別のマウスを即座に攻撃します」とMarkenscoff-Papadimitriouは言う。「この特定の細胞種の量に違いがあると仮説を立てたところ、人懐こいキツネの視床下部では、攻撃回路の一部として知られるエストロゲン受容体発現ニューロンがより少ないことが実際に分かりました」