古代DNAが解き明かす、ペスト菌の年代を100年から数十年に狭める新手法
A refined phylochronology of the second plague pandemic in Western Eurasia
14〜18世紀の第二次ペストパンデミックでは、100を超えるYersinia pestisの古代ゲノムが復元されているが、その多くは放射性炭素年代測定に依存し、100年以上の幅を持つ年代しか得られていなかった。本研究は、エストニア、オランダ、ロシア西部、スイス、イングランドの11遺跡から新たに11の完全ゲノムと15の低カバレッジゲノムを報告し、系統樹の相対年代情報をベイズ放射性炭素モデリングに統合する「系統情報に基づく放射性炭素モデリング(PhIRM)」を開発。これにより、既存の75ゲノムを歴史記録に記されたペストの集団発生と暫定的に関連付けることに成功した。
本手法により、解析した75のゲノムすべてについて、歴史的なペストの集団発生との関連を提案することが可能になった。