ACORNが救うフィルタ付きベクトル検索、Qdrantのベンチマークで実力を検証
Filtered Vector Search: What Acorn Fixes, and What Fixes Acorn

Qdrantが公開したベンチマーク記事で、フィルタ付きベクトル検索の課題と、ACORNという検索手法の効果を検証している。100万件のベクトルデータに対し、フィルタで96%を除外すると、通常のHNSWグラフではリンクが平均1本未満になり検索が失敗する。Qdrantはインデックス時に追加エッジを張るFilterable HNSWと、検索時に隣接ノードの隣接を辿るACORN-1の2つの修復手段を提供する。ベンチマークの結果、ACORNは単一フィルタで再現率を最大98.9%に回復するが、レイテンシは2〜3倍に増加。一方、Filterable HNSWは追加エッジが効く場合は1ms台で高再現率を維持する。ただし、値が多すぎてエッジが張られないフィールドやANDフィルタの交差部分ではACORNが有効。デフォルト設定では、プランナーがフィルタの選択性に応じて最適な経路を選び、高い再現率と低レイテンシを両立する。
「ACORNは、追加エッジが届かない場所、つまりリンクするには一般的すぎる値、単一フィールドのエッジがカバーしないANDフィルタ、そしてビルドが静かにスキップしたペイロードフィールドで、そのコストに見合う価値を発揮する。」