BPFトレーシングの盲点:インライン化された関数を追跡する新提案

Debugging Information for Inlined Functions

BPFプログラムはカーネル関数とやり取りするためにBTFデバッグ情報を使用しますが、インライン化された関数には単一のアドレスがなく、トレースが困難です。Alan Maguire氏は2026年のLinux Storage, Filesystem, Memory-Management, and BPF Summitで、インライン関数の情報をBTFに追加する提案を発表しました。提案では、インラインサイトごとの情報を格納する「location section」と、その情報を指す「location prototype」と「location parameter」を追加します。これにより、約11MBの追加データが必要ですが、別モジュールとして圧縮すれば3.5MBに削減できます。また、BTFの拡張に伴うツールの互換性問題に対処するため、BTF自体にパース方法のメタ情報を追加しました。パッチセットはまだマージされていませんが、インライン関数のトレースを可能にする有用な機能です。

「ストーリーは実際にはかなり完成しています。」とMaguire氏は述べ、インライン関数のトレースに必要なインフラは既に整っており、データを利用可能な形式にすることが残された課題だと強調しました。

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2026-08-12