振動する液体の上を歩く液滴が、量子の謎を再現する
Pilot-wave hydrodynamics (Quantum phenomena in macroscopic hydrodynamic systems)
2005年、Yves CouderとEmmanuel Fortは、振動する液体表面を歩く液滴が量子領域特有と考えられてきた現象を示すことを発見した。John W. M. Bushの研究グループは2010年以降、この系を「流体力学的量子アナログ」として探究。回折やトンネル効果、スピン格子などを実験室で再現し、粒子と波の共鳴が生むパイロット波が非局所的な量子ポテンシャルの役割を果たす仕組みを理論化した。さらに一般化した枠組みでde Broglie–Bohm理論との数学的橋渡しを構築している。
我々の研究は、平均パイロット波ポテンシャルがBohm力学における非局所量子ポテンシャルに類似した役割を果たしうることを示し、古典的で局所的なパイロット波力学がいかにして見かけ上非局所的な振る舞いを生むかを明らかにした。