アジェンデ政権の「サイバーシン」、実態はテレックス網のみ

Project Cybersyn (2022)

1970年代、チリのアジェンデ政権下でスタッフォード・ビアの主導により構想された経済管理システム「プロジェクト・サイバーシン」。工場と政府を結ぶテレックス網、異常検知のための時系列分析プログラム「サイバーストライド」、マクロ経済シミュレーション「CHECO」、そして未来的なコントロールルームの4要素から成るが、実際に機能したのはテレックス網のみで、1972年のトラック運送業者ストライキ時に政府の物流調整に使われた。サイバーストライドは遅延が大きく実用にならず、CHECOは参照されず、コントロールルームもスライド投影用だった。中央集権的で計画経済の代替にはなり得ず、現代の技術ならスマホで実現可能な「ダッシュボード」の先駆けと評される。

「プロジェクト・サイバーシンに携わった人々は、困難な状況下で新しく困難で価値のある何かを成し遂げようとした。彼らの達成は、誇張する必要のないほど顕著なものだった」

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2026-08-20