気候ダッシュボード:氷河の質量収支が31年連続でマイナスに
Glaciers on the Climate Dashboard
気候変動の指標として注目される氷河。世界の氷河は干季の水供給や海面上昇に大きな影響を与えます。世界氷河監視サービス(WGMS)によると、19の山岳地帯の基準氷河の質量収支は過去31年間、一貫してマイナスで、1976年以降の累積損失は水換算で約20メートルに達します。氷河の変化は温度や降雪だけでなく、海水温、湿度、雲量、雨か雪かといった降水形態にも影響されます。測定には、杭やピット掘削、人工衛星による観測、重力ミッション(GRACE)などが用いられます。IPCC AR5は、人為的影響が氷河の質量損失の大部分に関与している可能性が高いと結論づけています。
IPCC AR5は、「1960年代以降の観測された質量損失の推定の頑健性、長期の氷河記録からの自然変動と内部変動の推定に対する信頼性、および気候要因に対する氷河の応答の理解は、氷河の質量損失のかなりの部分が人為的影響による可能性が高いという強力な証拠を提供し、したがって高い確信をもたらす」と結論づけた。