『紅の豚』はなぜ反戦映画なのか——宮崎駿が描いた「人間・国家・戦争」の呪い
A Pig, the State, and War: Porco Rosso (Kurenai No Buta) (2014)

宮崎駿監督の『紅の豚』(1992年)を、国際政治学者ケネス・ウォルツの「人間・国家・戦争」の三層分析と平和研究の枠組みで読み解く学術論文。ポルコが豚になったのは、エゴイズム(人間)、ナショナリズム(国家)、ミリタリズム(戦争)への嫌悪が理由だと論じる。9つの主要シーンの台詞を、戦間期の歴史的文脈と照合しながら分析し、「殺さない哲学」やソフトパワー、紛争予防といった概念で作品の反戦メッセージを浮かび上がらせる。
豚のままでいい。ファシストになるよりはな。