自動化は雇用を奪わずとも仕事の意味を損なう:NBER論文
Replaceable but Employed: Automation and the Meaning of Work

NBERのワーキングペーパー(Joshua S. Gans著)は、自動化が労働者を代替せずとも仕事の意味を損なう可能性を理論モデルで示す。労働者は有用な成果を生むことと、その成果が自分の貢献に依存することの両方に価値を見出す。信頼できる機械の存在は、たとえ雇用が維持されても後者の意味を弱める。賃金が完全に調整されれば補償が増えるが、部分的調整では労働者が損失を負担し、自動化導入が促進されることもある。開発者がライセンス供与前に機械を公開実演することで「意味の外部性」が生じ、社会的に有害な開発が利益を生む可能性も指摘する。技術的品質の向上は成果を改善するが、単なる知名度の向上は人間の仕事を弱体化させる。
自動化は雇用を奪う前に、仕事の価値を低下させることがあり得る。