1990年代のSIMD:Intel Pentium MMXプログラミング入門
SIMD in the 90s: Programming Intel's Pentium MMX
1997年に登場したIntel Pentium MMXは、x86 PCにSIMD(Single Instruction, Multiple Data)命令をもたらした最初の製品です。本記事では、MMXの歴史的背景、レジスタ構造、パックド整数演算、飽和演算、比較・シフト・乗算命令、そしてEMMS命令の重要性を解説します。さらに、画像処理やゲームでの実践的な使用例を通じて、MMXがどのようにしてマルチメディア処理を高速化したかを紹介します。SIMDの起源はILLIAC IVやCray-1などのベクトルプロセッサに遡りますが、MMXはその技術を一般のPCユーザーに開放した点で画期的でした。
MMXはSIMDを発明したわけではありませんが、SIMDが専門的なハイパフォーマンスコンピューティングから一般のデスクトップソフトウェア開発へと移行した瞬間の一つでした。