オシロスコープを捨てて実測したV-I特性:教科書のグラフはなぜ偽物なのか
Tech note: making your own V-I plots at home

電子回路の教科書やオンラインの解説に載っているV-I特性図の多くは、実測ではなく古い文献のトレースや記憶に基づく「インスパイアされた」ものだと著者は批判。自身の著書『The Secret Life of Circuits』のために、半導体デバイスの正確なV-I曲線を自宅で測定する方法を解説する。オシロスコープの代わりにベンチマルチメータとパルス電源を使い、さらに中古のRohde & Schwarz NGU401(SMU)を格安で入手。FastLogモードで毎秒10kサンプルを取得し、1N4148ダイオードでは数μAから2Aまで、BS170 MOSFETではドレイン-ソース間電圧60V付近のブレークダウン領域までを実測。教科書の理想モデルと実測値のズレ(抵抗効果やブレークダウンの緩やかな立ち上がり)を明らかにする。
教科書のグラフは最悪の場合、記憶だけで描かれていて、『実話に基づく』とでも言うべき代物だ。