HEIRコンパイラ、暗号化推論を実用域へ:単一CPUで2秒、GPUで50倍のオーバーヘッドに
Updates on HEIR, the Homomorphic Encryption Compiler Project
GoogleのJeremy Kun氏が、準同型暗号コンパイラ「HEIR」の最新情報を自身のブログで詳述。HEIRは暗号化データ上で直接動作するプログラムを生成し、プライバシー保護推論を実現する。本記事では、クレジットカード不正検出モデルの例を用いて、暗号化推論のレイテンシが単一CPUで約2秒(平文比4000倍)である一方、GPU統合により約50倍まで改善可能なことを示す。また、モデルをHEIRに取り込む際の課題(MLIR変換、手動アノテーション)や、コンパイラのLLVM類似インターフェース、将来のユーザー向け製品化の計画についても議論。HEのキラーアプリに関する見解や、現在の限界(LLM推論は1トークンあたり秒単位)にも触れている。
準同型暗号の保証は、暗号を解読されない限り、プログラムを実行するコンピュータが、暗号化された入力の生成に使われた平文データについて、1ビットたりとも情報を得ないということです。