「醜さ」が住宅開発を阻む? 西洋の住宅危機の意外な真犯人
Beauty in my backyard

西洋諸国では、土地所有者がほぼ自由に建設できた時代から、厳しい規制で地域の性格を凍結し、変化や高密度化を禁止するようになった。その理由の一つとして、現代建築が醜いため、住民がそれを排除する規制を支持するという説がある。本稿では、醜さが地域住民の反対運動(NIMBY)の主要因ではないが、開発現場から遠い人々(NITBY)の反対を引き起こし、特に歴史的建造物の保存運動につながったと論じる。著者は、保存運動は戦後の近代主義建築の破壊への反応ではなく、その醜さへの反応だったと主張する。
保存主義は、戦後の再開発への反応だったが、それは近代主義者が破壊したものへの反応というより、彼らが創り出したものへの反応だった。