IBM PC誕生の裏側:Project Chessが業界標準をどう築いたか
The IBM PC, Part 1: Arrival

1980年代初頭、パーソナルコンピュータ市場は互換性のない多様なマシンが乱立する混沌とした市場だった。IBMはこの分野に乗り遅れていたが、CEOのフランク・ケアリーの決断で、ビル・ロウが率いる独立事業部「Project Chess」が発足。ロウの後を継いだドン・エストリッジは、IBMの社内慣行を無視し、外部の部品と販売網を活用。Intel 8088プロセッサとオープンな仕様を採用し、サードパーティの参入を促した。その結果、1981年に発売されたIBM PCは、後の互換機市場の基盤となり、業界標準を確立する第一歩となった。
皮肉なことに、エコシステムはオープンさによって閉じられたのである。