ベイズ主義者は自身の校正を期待できる:Dawidの定理が示す「コヒーレンス」の破壊的含意

The well-calibrated Bayesian [pdf]

統計学者A.P. Dawidによる古典的論文(1982年)は、逐次確率予測における「校正(calibration)」と「コヒーレンス(coherence)」の関係を考察する。予測者が各事象に主観的確率を割り当て、その確率が例えば30%なら、実際にその事象が起こる長期的割合も30%になる場合、その予測者は「よく校正されている」と言える。Dawidは、コヒーレントなベイズ主義者は自身がよく校正されていることを「期待する」という定理を証明し、これは予測者が自身の誤校正の可能性を完全に無視することを意味する。この結果は、主観確率の理論的基盤であるコヒーレンスの概念に疑問を投げかける。論文は天気予報を例に、逐次的フィードバックを伴う予測の枠組みを数学的に定式化し、校正とコヒーレンスの間に存在する緊張関係を明らかにする。

任意のコヒーレントな逐次予測者は、たとえ自分が誤校正している可能性を強く示す証拠があっても、その可能性を完全に無視しなければならない。

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2026-07-15