フィボナッチの真の功績:イタリアを変えた『算盤の書』
Fibonacci's Real Mathematical Legacy

フィボナッチ数列で知られるレオナルド・ピサノ(Fibonacci)の本当の功績は、ローマ数字に代わるヒンドゥー=アラビア数字をヨーロッパに広めたことだ。1202年に著した『算盤の書』は、商業計算の実用書としてイタリアの商人に支持され、後の「アバクス書」の源流となった。しかし、キース・デブリン著『Finding Fibonacci』が主張する「失われた書の写し」説には、歴史学者の間で異論もある。本稿では、その論争を検証しつつ、『算盤の書』の英訳にまつわる感動的なエピソードも紹介する。
「中世の数学者が、これほど原始的な道具を使ってどこまで進歩できたかを見ると、畏敬の念を抱かずにはいられない。」